ARTISAN ゲーム用マウスパッド

Razer 新DeathAdder のファームウエア

既にご存知のことだとは思いますが、参考になればと思い記述しておきます。

開発中のマウスパッドの高速エイミング・テストにおいて、新 DeathAdder が動作しないという事態が発生。Qck についても、同様の試験を行いましたが、こちらでも動作しません。
いろいろと試験を重ね解決しました。ファームウエアの更新を行った方がいいようです。

ファームの更新をしていなかったので、ファームを更新すれば動作するかもと考え、更新しました。

更新前のバージョンは、2.13。更新したファームのバージョンは、2.33。
これで、無事、開発中のマウスパッドも、Qck も、無事に動作しました。

もし、ファームを更新しないで、問題を抱えている方は、ご参考に。
ただし、あくまでも、自己責任で。

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石川県に行ってきます

今週末、石川県に行ってきます。

北陸は、合繊を使った、編地、織地の一大生産地。新開発する生地の打ち合わせに行ってきます。
全てのマウスに適応させるとなると、自由度が小さくなり、多様なマウスパッドが造れなくなってしまう可能性もあります。

しかし、それを超えて、多様なマウスパッドを造っていきたいと思います。滑りを中庸にし、ローセンシーに重点を置いた生地、ザラザラ感のある生地。ジャガードでやってみようと思っています。

どんどん、タイプの違った製品を造り、My マウスパッドの実現を目指します。

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タテ目、ヨコ目

編地の短所として、編目の方向性があります。

これは、KAI.g2 も、 Qck も同様。だから、タテ方向とヨコ方向では若干、滑り、操作感に差異があります。操作感だけではなく、トラッキングにも関係してきます。
織地でも、織組織によっては同様のことが言えますが、それを避ける組織にすればいいのです。

KAI.g2 H シリーズは、タテ目。これは、トラッキングに重点を置いたから。KAI.g2 U はヨコ目。
滑りに重点を置いたからです。しかし、U は、どちらにしても滑りは良いので、タテ目でもよかったかと考えているところです。U を 90度、ローテーションすると、トラッキング性能はアップします。

U シリーズも、タテ目にしようかと思案中です。

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透明プラ板でマウスのテスト

目的があって、ちょっとしたマウスのテストを行いました。
透明なガラス、透明なプラスチク板の上ではマウスが動作しないことは周知のこと。

そこで、マウスパッドの上に、透明なプラスチックを置き、マウスの動作をテストしました。
なんミリの板まで、マウスが動作するかを試しました。

なかなか、興味深い結果です。簡単なトラッキングのテストですが、面白いですね。
これほど差があるとは考えていませんでした。

0.2 mm の透明プラスチックの板を積み重ねていった結果が下記のもの。
それぞれのマウスの限界を示しています。例えば、IE 3.0 は、1.4 mm まで動作。
Xai は、0.2 mm までしか動作しません。
全てのマウスのテストをしたわけではありませんが、参考になればと思います。

0    .2	0.4	0.6	0.8	1.0	1.2	1.4	1.6	1.8	2
						IE 3.0	Salmosa	DeathAdder
Xai				Ikari				Lachesis
G-5T

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KAI.g2 G シリーズ発売予定日決定

遅れ、遅れになっていた G シリーズの発売予定日が決定しました。店頭に並ぶのは 4/10 になると思います。

ハイパー・ガラスマットを使用したマウスパッド。ガラス板ではありません。ガラス素材を滑走面に使用しています。マウスのソールはガラス素材と接しますが、操作感はソリッドな感じではありません。

中間コア層の発泡体の存在が伝わってきます。ARTISAN の考え方を踏襲しています。
Microsoft HABU、Logicool GT-5 との組み合わせでは動作しませんのでご注意ください。

詳細は、Grow Up Japan のページにて、ご紹介しますので、楽しみにしていてください。

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マウスパッドの耐久性の見極め

マウスパッドの耐久性について耳にすることが多いような気がします。

どの程度の期間において、当初と同程度の性能が維持されれば良いのでしょう？
布製においても、相当程度の高い耐久性を付与することは可能。素材を選べばできるでしょう。しかし、これはコスト、つまり販売価格と関係してきます。強い繊維は、たいていの場合、加工が大変。材料費だけでなく、製造コストも上昇します。

また、強い繊維による糸は太いのが普通。太すぎる糸は、マウウスパッドの布地には不向き。糸から造るとなると大事になります。ここにも難題がある。

化学繊維の研究においては目覚しいものがあり、単純に、ナイロンの方がポリエステルよりも強いとも言い切れなく、繊維ごとに判断するのが正しいと思います。

耐久性を言う場合、摩擦による磨耗が問題となるんでしょう。また、摩擦による毛羽立ちも問題となるでしょう。布地の場合は、糸、後加工により、ある程度は耐久性を高められます。
しかし、相当な摩擦がともなうマウスパッドの場合、耐久性に多くを望むのは無理があると考えます。

もちろん、安くはないわけですから、できるだけ永く使えるほうが有難いのは当然ですが、物理的な限界は超えられないのも事実。
造る側の工夫は不可欠ですが、ラケットボール、ゴルフなどにおける手袋。陸上競技におけるシューズなどと同じで、消耗品として捉えるしかしかたないようにも思います。

摩擦による磨耗。つまり、損耗については物性に依存します。また、擦れ合う物同士の関係も重要。同じ物性同士が擦れ合うと損耗は大きくなります。だから、単純に硬ければ良いともいいきれません。

とはいえ、素材により損耗率が違うことは事実。とくに、よく言われる樹脂製については素材の種類で損耗率を調べれば、ある程度は判断できると思います。メーカーが素材を明らかにしていればですが....。

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撥水加工布のメンテナンス

これは一般論です。全てにあてはまるとは限りません。また、自己責任において行ってください。

フッ素系 ( テフロン ) 撥水加工の場合、間違っても、柔軟材を含んだ洗剤では洗わないこと。もし、間違って洗ってしまった場合は、水洗いをするといいそうです。

あと、乾いた後に、アイロンがけをすると撥水効果が復活します。ただし、布地がポリエステルかナイロンかを確認してください。ナイロンの場合、熱に弱いので低温でアイロンがけすること。隅っこの方で試すといいでしょう。
ナイロンを中温、高温でアイロンがけすると、表面がテカッたようになり使い物にならなくなってしまう場合があります。

日本の場合、JIS により撥水加工の等級が決まっています。撥水、超撥水などがあります。洗濯の回数による耐久性を明示されている場合もあります。

コーティングではなく、ナノ炭化フッ素による繊維レベルでの撥水加工のほうが耐久性は強い。コーティングは耐久性が弱い。洗うと、てきめんに撥水性が無くなってしまうものもあります。
撥水加工の内容を確認して洗うのが安全だと思います。

いずれにしても、布地の表面をマウスのカーソルで摩擦するわけですから、撥水加工された布地からするとたまったもんではありません。おのずと耐久性にも限界があると考えるのが正しいと思います。

ちなみに、日本製の超撥水風呂敷と、ある、メーカーの撥水加工の布製マウスパッドとを、同じ条件にて試験してみました。予想どおり、耐久性には大きな差がありました。

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Grow Up Japan とマウスパッド。 DNA。

Grow Up Japan は創業22年。
日本総研を退社し、設立したソフトウエア・システム開発会社が始まり。その後 PC 業界に転じ、現在に至ります。

一貫して、技術マターの会社であり続けています。小売部門のユーザーズ・サイドが法人様販売を主力としていること、その納入実績にも、それがよく現れています。超高性能、用途特化 PC を得意としています。

NHK の大河ドラマ『天地人』の冒頭の CG 作成にもユーザーズ・サイドの PC が使用されています。現在も、NHK 様には、性能スペックの高い PC を納入させていただいています。

Grow Up Japan は、自社開発製品の販売を柱としています。ほとんどが、中国製、台湾製などの海外製の中、国産を基本としています。海外の企業に、いいように、やられている現状は楽しくはありません。

弊社の SMART DRIVE は、国内出荷累計12万台を超えるロングセラー製品。SMART DRIVE NEO は海外輸出も行っています。コピー品が横行しましたが、現在も売れ続けています。性能、品質が評価されているからだと考えます。

工業製品である以上、たとえ、仮説であっても、目標とする性能を設定し、科学的根拠に基づき開発、製造が行われるのが普通。仮説を立て、それをブレークしていくのが開発だと考えています。
そして、より性能向上を目指すのは自然のことだと思います。

布地を使う他の業界。アパレル、スポーツウエア、下着 etc。布地、糸、繊維、組織、加工などについて、実に詳しく説明されています。だから、そこで述べられる機能性、性能にも説得力が生まれてきます。
納得はできないかもしれませんが、『なぜ』が良く分かり、選ぶための大きな助けになっています。

現在の布製マウスパッドについてはどうでしょう。圧倒的に説明不足。ほとんど、説明されていないに等しい。これでは、ユーザーは、なにを、どう、判断していいかなど、分かるわけがありません。

ARTISAN KAI.g2 は、『なぜ』を科学的に説明できなければいけないと考えています。

まだ、まだ、不充分なことは承知しています。ですが、その努力を続けていきます。現状のマウスパッドには、あまりにも、『なぜ』が説明されていないと思うからです。圧倒的に説明不足。
だから、『ホントかな？ なんで、そうなの』となるのだと思います。だから、客観的な比較が困難なのだと考えます。

ソフトウエアは、構築したロジックのとおりにしか動作してくれません。マウスパッドにおいてはパラメーターが多いので難しいところがあります。それでも、素材、組織により、少なくとも、傾向は明らかにになります。

『なぜ』を理解できれば、動作を想定することは可能になります。だからこそ、『マウスパッドを科学する』を意識し、結果を明らかにする努力を続ければ、ユーザーに、客観的に比較し、選択できる部分を増やしていけると考えています。

著名プロと共同開発とか、著名プロに云々に意味がないとは思いません。憧れのプロが使っているというのは分かり易いと思います。購入動機になると思います。
だけども、メーカーは、『それのみ』であってはいけないと考えます。

Grow Up Japan の DNA は、技術マターであり高性能。道半ばではありますが、マウスパッドの製造においても同様。
KAI.g2 を、どういった評価軸で評価するかはあるでしょう。『課題がある』ことも承知しています。しかし、海外製には無い美点も多くあります。他社の製品と同様に、『長所、欠点があるのも当然』と思います。長所を伸ばし、欠点を解消していく努力をしていけばいいと考えています。

KAI.g2 には、幾つかのシリーズがあります。それぞれに明確な機能性の違いがあります。

『100人には、100種類のマウスパッド』My Gaming Pad が ARTISAN のポリシーです。

この実現を目指し、多様なユーザーに、日本発の多様なマスパッドの提供を行っていきます。

【開発責任者の開発実績略歴】
■ 汎用機ディスク管理ユーティリティー (  設計/ASSEMBLER/CMD )
■給与計算アプリケーション( 設計/COBOL )
■銀行第三次オンラインアプリケーション開発 (  設計/ASSEMBLER )
■下水処理プロセス制御プロジェクト ( 設計/FORTRAN )
■鉄鋼連鋳制御プロジェクト ( 設計/FORTRAN )
■病院管理システムプロジェクト ( 設計/PL/I )
■NTT 電子交換機制御システム ( マネージメント/設計/C )
■UNIX における Windows ライク・インターフェース ( マネージメント/設計/FORTRAN )
■3次元 鉄骨設計システム ( マネージメント/設計/C )
■IBM ドキュメント編集システム・プロジェクト ( マネージメント/設計/ASSEMBLER )
■証券会社トレーダー・データー解析ユーテリティー ( マネージメント/設計 )
■web 通販システム ( 設計/PHP/JAVA SCRIPT/MySQL/Dreamweaver/Illustrator/Photoshop )
■その他、数多くのソフト開発

■SMART DRIVE HDD 静音化ボックス ( 設計/開発試作/国内特許、海外で多くの Award 獲得 )
■SMART Flex PC ケース ( 設計/開発試作/USA 特許 )
■SMART DRIVE NEO HDD 静音化ボックス ( 設計/開発試作/特許出願中、海外で多くの Award 獲得 )
■SMART サイレント PC ケース ( 設計/開発試作/世界一コンパクト、世界一静音、デュアル CPU 可 )
■SMART PAD ( 開発試作/吸音パッド)
■PC 用電源に、いち早く、国内製造電解コンデンサーを採用。開発、製造 (OEM)
■国内産業用電源メーカーによる、超高性能 PC 電源の開発、製造 (OEM)
■ARTISAN SMART/PAD ( 初代 ARTISAN ) 開発マネージメント
■マウスパッド用布地の設計/開発 ( 現在も継続開発中。国内ニッター、織物メーカーに製造委託 )
■ARTISAN KAI.g2 ( H/HT/U/UT/G ) 設計/試作開発/デザイン

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選ぶためにも、マウスパッドを知って損は無い

マウスパッドも試してから買えればいいのですが、そうも、いかないのが現実。

近くに販売店が無い場合は、試すどころか、見ることさえできない。ゲーム用となると、特に、そうでしょう。

いろんな情報を参考にすることになるのでしょうが、結局のところ、分かったような、分からないような始末。迷い、悩むことも多いでしょう。

今のところ、マウスパッドに客観的な指標があるわけでもないし、好みに左右される製品でもあります。環境により変動はあるものの、それでも、物性というものがあり、それは変えようがない。

物性により、望まれる性能の高低、性向が違ってくることも事実。マウスパッドも、CPU、HDD、メモリ、MB、VGA などと同様に、客観的事実と性能、性向との因果関係があります。

それらを知っていれば、より良い選択に役立つと思います。マウスとマウスパッドとの関係においても役立つと思います。
各社の相当数のマウスパッドとマウスを試し、マウスパッドの素材、組織を調べてきた結果、それらと、性能、性向の関係が明らかになってきました。また、理論的なものも確立できるようになってきました。

なんたって、マウスパッド造るためには、科学的なアプローチは不可欠。

真剣に考察せざるをえません。様々な素材を、ARTISAN KAI.g2 のマウス対応表作成のための試験と同様に試験を重ねてきた結果、マウスの傾向も整理できました。

これらを基本として、マウスパッドについて考えたことを書き連ねています。分かり難いところもあるとは思います。それでも、マウスパッドを理解する、選ぶ、の一助になると考えています。

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スポンジ硬度と操作性

スポンジ ( 発泡体 ) の硬度を表す方法の一つにスポンジ硬度というものがあります。密度で表す場合もありますが、比較的、分かり易いのでスポンジ硬度をとりあげます。

ARTISAN KAI.g2 は、15度 ～ 35度 の発泡体を用いています。天然ゴムの発泡体は、5度近くの公差がありますが、これが化学的な発泡の限界なのでしょう。これに比較すると、ARTISAN に採用されている特殊構造体は、はるかに公差が小さく精度の高い素材と言えるでしょう。

15度の天然ゴム発泡体を使用しているのが、H/HT。30度～35度のものが U/UT。この二つの操作性には明確に違いがあります。安定感で言えば、硬いほうが有利。車で言えば、足回りを固めた走り。ロールも抑えられています。柔らかい発泡体は微妙な浮遊感を感じます。剛性の違いとも言えます。
硬いと言っても、ソリッドではありませんから、発泡体の特性はあります。

ストッピングで言えば、柔らかいほうが有利。マウスの垂直加重による発泡体の歪みが、ストッピングに有利に働きます。ただ、若干、グニャっとした感覚も残ります。

歪み方にも違いはあります。均等に歪む感じと、局所的に歪む感じとの違いがあります。反発弾性、永久歪み率などの違いによる差異。また、マウスの操作の違いもあるでしょう。前者は、物理特性によるものです。

客観的に言えば、こういったことになります。後は、好みの問題となりますが、安定したエイミングという意味では反発弾性が高いものの方がいいでしょう。特に、高速でマウスを操作する方は反発弾性の高いタイプが良いと思います。柔らかいタイプが合っている方もいるでしょう。
それぞれの、客観的な傾向を踏まえて、自分好みの製品を選べばいいと思います。

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光学式マウス

相当数の布についてトラッキングの試験をしてきました。そして、今も、続けています。

より良い布地を開発するためですが、トラッキングについては、だいたい整理がつきました。
現在、新しい、織地と編地を、数点、開発中。時間がかかりますが楽しみです。

コピーの普通紙はだれでも知っていますよね。トラッキングに関しては、この普通紙、やります。パルプ繊維が織り成すテクスチャーがいいのでしょう。IE 3.0、3G/3.5G の光学式マウスも、トラッキングについては全く問題なく動作します。

トラッキングについては、結局のところ、レーザー方式は、ほぼ万全。ポイントは光学式。
また、IE 3.0 と 3G/3.5G では傾向に違いがある。これも、やり難い部分。

なぜ IE 3.0 が、未だに人気なのか？持ちやすい形状であるという評価はあります。しかし、センサーの精度において劣ることは否めません。しかし、強い支持は健在。

未だ結論は得ていませんが、センサーの精度が劣ることが幸いし、レーザー方式とは違った優位な性能が生まれているのではとも考えます。
あまりにもキレが良すぎると使い難い。多少、鈍っているからこそ、柔軟な使い方ができる。こんな表現があてはまる道具って、よくあります。

トップ・ゲーマーにおいては、デジタル化できないフィーリング、使用感などを明確に感じとっているのでしょう。精度の高いレーザー方式のマウスには、それが欠けているのかもしれません。
プレースタイルの違いにより、評価が分かれることもあるのでしょう。

トラッキングの精度だけをとれば、レーザー方式ですが、ゲームのギアとして捉えた場合、そうとも言い切れない、何かが、IE 3.0 にはあるのでしょう。未だに、トップ・ゲーマーに支持される理由が。

マウスパッドを造る側からすると、オールマイティーな製品にするか、光学式向けのマウスパッドとそうでないものとに分けるか。

悩むところです。これにより、マウスパッドを造る際の自由度が、全然、違ってくる。滑って、止まって、安定して、高精度という、マウスパッド本来の性能を追求するならば、後者。そして、比較的にカンタンなのも後者。しかし、それが、受け入れられるのか、そうでないのか。

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滑るものは止まらない？

滑るマウスパッドは、止まりません。

これは物理ですからしかたない。ただ、滑走面のテクスチャーの違いにより、止めやすかったり、止めにくかったりはあります。

滑走面だけで言うと、こういった結論になります。では、滑って、止まるは無理なのか？
ある程度の範囲においては実現可能。ただ、滑走面の工夫だけでは実現は困難。滑走面を支える、中間コア層の特性を活かすことにより、滑って、止まるが可能になってきます。とは言え、キュッと止まるということではなく、滑りからすると、よく止まるという表現が正確なのでしょう。

中間コア層は、マウスパッドの性能においては大きな役割を果たす。発泡体の、硬度、剛性、平滑性、反発弾性により、止まるも、大きく違ってきます。同じ滑走面でも、発泡体を変えることで、性格は変わってきます。

樹脂製マウスパッドのテクスチャー

樹脂製マウスパッドのテクスチャーが、トラッキング、滑り性、ストッピングに大きく関係していることは言うまでもないでしょう。

例えば、スティールシーリーズ社の製品のテクスチャー。ZOWIE社の製品のテクスチャー。ともに、両社の布製のマウスパッドの布地のテクチャーに酷似しています。

これは想像ですが、それぞれの布地のテクスチャーをフォトエッチングにより再現し、それにより金型を製作し、射出成形しているのではと思います。
したがって、テクスチャーに関わるマウスの操作感は、両社の布製のものと同様だと考えられます。

あとは、樹脂の物性(摩擦係数、硬度 など)による違い。そういった意味では、両社の樹脂製マウスパッドは、まさに、布か樹脂かの違い。
トラッキング性能に関しては、ほぼ、同様だと考えてもいいかもしれません。

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熱圧縮？

布製マウスパッドにおいて、熱圧縮加工という表現がありますが、これが、何を指しているのかが今ひとつ不明。
ウールの熱圧縮というのはありますが、化学繊維においては、なにを指しているのでしょうか？

いわゆるセット加工における、繊維を収縮させることを指しているのでしょうか？それとも、熱プレス、または、カレンダー加工を指しているのでしょうか？

熱プレスとは、文字通り、熱した鉄板を押し当てる加工。カレンダー加工とは、ローラーの間を通して伸ばす、平らにする加工。布地で言えば、表面が平滑になります。

熱プレスの場合は、熱により布地が変形します。温度により溶融します。こういった加工で形状を固定させることができます。しかし、糸の持つ風合いが損なわれ固くなります(プラスチックを熱した時の状況を想像してください)。
細かなエイミングは望めません。一方、滑り性が向上する場合があります。加工程度により、操作感は大きく違ってくるでしょう。

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湿度と布(繊維)の種類

湿度により滑りが変化すると言われます。湿度が高まるとともに滑りが低下するようです。

マウスパッドの滑走面に使用されている布は、ナイロン製がほとんどです。これは、磨耗に強いからでしょう。バッグの布も、ほとんどナイロン製ですが、布地全体で言えばポリエステル製が多い。

ポリエステルには殆ど吸湿性はありません。ナイロンは少しあります。
耐磨耗性は、ポリエステルよりもナイロンの方上。硬さは、ナイロンよりもポリエステルのほうが硬い。

湿度による変化という意味では、ポリエステルが有利。
毛羽の多い糸の場合は保湿性が生じ、湿度による影響を受けやすいと言えるでしょう。

吸収、拡散に優れる異型断面糸もあります。布は、使用する糸と、組織により特性が変化します。
ナイロンとポリエステルでは質感が違ってきます。具体的には柔らかい(粘る)、硬い(サラっとしている)という質感の違いがあります。

布製マウスパッドを選ぶ際の参考になればいいですね。

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AS|RTISAN G モデルの量産前試作の開始

遅れていた、ARTISAN G モデルの量産前試作が始まりました。最終段階です。いわゆるパイピングにより全周を加工します。

ところで、気になっていたのですが、ガラス系の G モデルを、ガラス板によるものだと誤解されているのでは？
ガラス系ですが、ガラス板ではありません。だから、落としても、割れないんです。マウスと接する部分がガラスです。板のような硬さではありません。もっと、柔軟性があります。

現在、耐久試験を継続中。約 70万回ストロークで、滑走面に変化なし。8人で試験を行っています。人により、力加減、スタイルが違うので、より、実践的な試験となっていると思います。

100万回ストロークはクリアできるでしょう。さらに、200万回を目指し、試験を続けていきます。

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梨地布と表面加工

ZOWIE 社の G-TF はよくできた製品です。朱子織のパターンの一つ、梨地織(アムンゼン織)。
太めのナイロン糸を使った強撚糸による織地に撥水加工(フッ素加工もしくはシリコン加工)を施している。

よくバッグに使われている鹿の子織りの、梨地版かな。強燃で織った布地はトラッキングに強い。一方、太い糸の強燃糸による織地は密度が粗くなるので、細かなエイミングには不利。このあたりのバランスが難しい。

ARTISAN の開発においても試験をしたけど、独特のザラザラ感がスタビリティーを損なうと考え、採用を見送った。しかし、このザラザラの表面性状が止めやすいことは確か。
また、このザラザラ感が、マウスの移動量を感覚的に捉えやすいという意見にもうなずける。

ザラザラ感は好まれないと考えていたが、好む方もいることが分かった。これも、メーカーの責任かも。ユーザーに製品として示していなかっただけのこと。改めて、予断はいけないと反省。

ポイントは撥水加工と密度。織地は編地に比べると密度が粗い。山越え抵抗が増す。これは滑り性にとってはマイナス。それと、織物は裁断面がホツレてくるので、後処理が面倒。

撥水加工により滑性を付与すると滑り性能は高まる。が、課題は耐久性。
もむ、洗う、摩擦は、撥水加工布の天敵。加工技術によりピンキリ。コーティングのような撥水加工は弱い。繊維レベルで加工しないとダメ。それでも、不安が残る。

地道に耐久試験をやってみる。100万回ストロークが基準。超撥水加工で、なんとか合格するようであれば ARTISAN も、中速タイプとして、強燃平織りタイプをラインナップしようと考えています。
不合格の場合は、撚糸の太さと、朱子織りのパターンにより、滑り性を高めるしかない。

ちなみに、ARTISAN KAI.g2 U タイプは、樹脂含浸加工により布地にシャリ感を付与し、耐久性と滑性を高めています。でも、布です。

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KAI.g2 UT 無料おためしキャンペーン

KAI.g2 UT のサンプル版の無料お試しキャンペーンをはじめました。

300名様限定です。Qck シリーズをご使用の方も、ぜひ、お試しください。

Qck に比べると、少し、初動も速い。 3 mm の特殊構造体の平滑性、高反発弾性が、安定したエイミングを支えています。もちろん、マウスパッドが絶対にズレない、防滑ソール仕様。

Qck も良いマウスパッドですが、UT も負けていません。

【あっと、いう間の終了】
驚きました。ホント、あっという間に終了しました。Negitaku 枠は、30分で終了。
多数のお申込、ありがとうございました。
住所が不明なお申込の2件を除き、398名様には発送いたしました。

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ゲーム用グローブの登場

サーマルテークから、ゲーミング・スポーツ・ギアとして、ゲーム用グローブが発売されました。

日本での発売は確認していませんが、やられました。

弊社でも試作を始めていましたが、先を越されました。世界で、同時に、同じことを考えている人間が、三人はいるなんて言いますが、そうでしょう。

先を越されたいじょうは、より良いものを造るしかない。あわてずに、良いものを造ろう。

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