時間がかかりましたが、U/UT シリーズのトラッキング性能を改善する目途が立ちました。
Razer 3G Infrared/3.5G Infrared 、IE 3.0 には悩まされますが、ようやくマウスの特性 ( 傾向 ) が把握できたようです。時間がかかるのは、マウス・メーカーの情報が得られない辛さ。
U/UT に採用している布については、両方のマウスにおいて赤外線が布を透し、その下にある物 ( 発泡体 ) の表面のテクスチャーも読み取ります。U/UT の発泡体の表面は、人間の目では見ることのできない、微小、かつ、複雑なテクスチャーになっています。
この、テクスチャーを読み取ればトラッキングにおいて問題は発生しないはずです。しかし、U/UT には、このことを疎外する要因がありました。それは、布を貼り付けるホットメルト材にありました。
グリーンかつ、強力な接着力があるのですが、その成分はウレタン樹脂です。硬化した、この膜が赤外線の透過を妨げていました。これが、発泡体の表面のテクスチャーを読み取れなくしていたのです。
これを改善することにより、Razer 3G Infrared/3.5G Infraredにおいては、トラッキング問題は解消することが分かりました。
ただし、IE 3.0 については、これだけではダメです。IE 3.0 と Razer 3G Infrared/3.5G Infrared の特性の違いは顕著で、水と油。困ったもんです。
もう一工夫してやることにより、IE 3.0 についても、トラッキング問題が解消することも分かりました。
試験においては、U/UT ともにトラッキング問題は解消しています。これから、試作し、最終試験を行います。おそらく、一回、もしくは、2回の試作にて、量産に移行できるでしょう。
滑り、精密なエイミングを変えることなく、トッラッキング性能の改善が実現することになります。