スポンジ ( 発泡体 ) の硬度を表す方法の一つにスポンジ硬度というものがあります。密度で表す場合もありますが、比較的、分かり易いのでスポンジ硬度をとりあげます。
ARTISAN KAI.g2 は、15度 ~ 35度 の発泡体を用いています。天然ゴムの発泡体は、5度近くの公差がありますが、これが化学的な発泡の限界なのでしょう。これに比較すると、ARTISAN に採用されている特殊構造体は、はるかに公差が小さく精度の高い素材と言えるでしょう。
15度の天然ゴム発泡体を使用しているのが、H/HT。30度~35度のものが U/UT。この二つの操作性には明確に違いがあります。安定感で言えば、硬いほうが有利。車で言えば、足回りを固めた走り。ロールも抑えられています。柔らかい発泡体は微妙な浮遊感を感じます。剛性の違いとも言えます。
硬いと言っても、ソリッドではありませんから、発泡体の特性はあります。
ストッピングで言えば、柔らかいほうが有利。マウスの垂直加重による発泡体の歪みが、ストッピングに有利に働きます。ただ、若干、グニャっとした感覚も残ります。
歪み方にも違いはあります。均等に歪む感じと、局所的に歪む感じとの違いがあります。反発弾性、永久歪み率などの違いによる差異。また、マウスの操作の違いもあるでしょう。前者は、物理特性によるものです。
客観的に言えば、こういったことになります。後は、好みの問題となりますが、安定したエイミングという意味では反発弾性が高いものの方がいいでしょう。特に、高速でマウスを操作する方は反発弾性の高いタイプが良いと思います。柔らかいタイプが合っている方もいるでしょう。
それぞれの、客観的な傾向を踏まえて、自分好みの製品を選べばいいと思います。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。