ARTISAN においては、エイミングにおける安定性を指しています。
マウスパッドはエイミングを支える道具だと思います。安定したマウスの移動、マウスパッドのどこに移動しようとも同じ操作感が得られる。これは、とても大切なことだと思います。まさに安定したエイミングが実現します。
スタビヒリティーを向上させるには、サーフェースの表面性状と、中間コア層が重要です。共通するのは平滑性。マウスの移動操作においてサーフェースの波打ちによる上下動であるとか、ガタガタ、ゴツゴツと感じる上下動などがある場合、スタビリティーは低下します。
また、硬度が高い方がスタビリティーには有利です。反面、硬度が高いほど平滑性の欠如によるスタビリティーの低下は顕著になります。
中間コア層の表面の平滑性は重要。しかし、発泡ゴムの表面を平滑にするのは難しいものです。多くのマウスパッドに用いられている、押し出し、長尺の連泡ゴムにおいては至難の業。方法はありますが、コストアップになるので、そうした製造法は用いられないでしょう。長尺物が多く採用されているのは、後工程が効率的になりコストが下がるからです。
単泡ゴムの場合は製造されたブロックをスライスします。柔らかい物体ですから多少の誤差は出るものの平滑性において優れています。ARTISAN KAI.g2 の H シリーズは天然ゴムの単泡構造のものを使用しています。
連泡ゴムは気泡が繋がっているので吸水性に優れています。反面、反発弾性は劣ります。単泡ゴムは気泡が独立しているので反発弾性においては優れていますが、経年変化により反りが生じる可能性があります。これらの気泡構造もスタビリティーに影響を与えます。できるだけ、均一に気泡が並んでいることが望まれます。
発泡の構造の違いにより使用感に差があるのは当然のことです。マウスパッドに使用するということでは単泡ゴムの方が優位であると考えます。発泡率を制御することで硬度、質量を変えることもできます。
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